ドーンと!!!の理由
- Day:2011.10.14 23:51
- Cat:わいん<ワイン>
昨日 続きは明日!って言ったから、遅くなっちゃったけど書きます!女に二言はないのです!!

何の話しだったかというと、弊店でも大人気!!というかアタクシが大大大好きなカミッロ・ドナーティのランブルスコがドーンとお値下げになったというお話しです。

なんと 1820円 !!

と、私は脳天気に喜んでおりますが、実はカミッロにとっては苦渋の決断だったそうです・・・・・。 

皆さんもご存知の通り、普通 ランブルスコと言うものは発泡しています。
そう、一般的には
ランブルスコ = 発泡した赤ワイン(辛口と甘口の両方あります)
なのです。(但し、法律上は特に発泡していなくてもOKだそうです。)
ところがこの2009年のランブルスコは殆ど発泡していません。 2009年はブドウが熟しすぎて、アルコールが高くなりすぎたため、(今のところ)瓶内で醗酵が思うように進まなかったのが原因のようです。
でも、私たち的には、
「ものすごく美味しいからいっかー!!全然OKぷーん!
」

という感じだったんですが、他の国の反応は違ったようです。

日本以外のカミッロのワインを輸入する各国のインポーターさん達は「発泡していないから」ということを理由に1本も買わなかったのだそうです!!
ひどいですね!!あんなに美味しいのに!!




実は、こういうことに関して、フランスだのアメリカだのイギリスだのって、意外にすごく保守的なんですよね。

フランスでも、自然派の生産者さん達は政府のAOC認定機関から目の仇にされていて(今は変わってきましたが、ちょっと前までは自然派の農法が政府が推進する農業と違っていたからです。今は国を挙げて有機栽培を推進していますが。)、すごく美味しいのにちょくちょくAOCを落とされるという事態になることがありました。
そんな時も、やはり日本人の自然派ワインファンは、皆「美味しければOK!関係ない!関係ない!」というスタンスだったのですが、その他の国では売上ががっくり落ちてしまうのだそうです。

実際、一時期 AOCを落とされまくっていたアルザスの超有名な自然派生産者(シュレール)も、日本とデンマーク(うーん、オランダかベルギーだったかも・・・)はAOCにこだわらずワインを買ってくれるから本当にありがたいっておっしゃっていたっけ。

日本人って一瞬ブランド好きそうなのに、こういうところには柔軟で面白いですね~!!

自分の味覚に自信があるからでしょうか?
今回の件に関しても、インポーターさん曰く
「泡のないランブルスコ2009、今回入荷分のリストにはイタリアで全く売れないと書きましたが、アメリカ、イギリス、北欧・・・彼のインポー ター全員が買うのをためらったそうです。
彼の場合、ボトリングした際にラベルまで貼り付けてしまいます。泡が出なかったことを確認して、ランブルスコと言う名前ではなく、カミッロとでも名付けておけばいくらでも売れたであろうワインが、ただ泡がな いがために売れないんですよ!
それがヴァンナチュールを専門に扱う人たちの取る行為なのでしょうか??変だと思いませんか?」
とのこと。

変だと思いますよね。
今年は泡がない、これも自然にワインを造るが故に起こったことなのにね・・・。
そしてすごく美味しいのに・・・。


残念なことに売れ残ってしまったランブルスコを日本がたくさん仕入れるということで、カミッロからのオファーで値段が下がったのだそうです。

ということで、カミッロのとーーっても美味しいランブルスコ2009は、全部 日本でガブガブと飲み尽くしてしまいましょう!




他の国の頭でっかちのお○○ちゃん達には分けてあげませんっ。

プンプン!

スポンサーサイト