タロウちゃんの思い出
- Day:2010.09.22 16:49
- Cat:つれづれ<徒然>
JUGEMテーマ:ペット
JUGEMテーマ:日記・一般(このエントリー、日曜日に見たTVに影響されて月曜日に途中まで書きました。今日読み返すと、ナニ熱く自分語りしとんねん??




日曜の夜に夕飯を食べながら、何故か旦那さまが録画していた
天才!志村どうぶつ園 2時間スペシャル・特別編!
涙と奇跡の動物物語2
http://www.ntv.co.jp/zoo/sp_20100918/index.html
という番組を観ました。
案の定、ご飯食べてるのにずっと大号泣です。動物モノには滅法弱い私。

その中でも一番大号泣したのが、「捨てられた子ネコと一人の女子高生の物語」というお話し。ネコモノですから、絶対泣くだろうとは思っていたのですが、そのストーリーが私と飼い猫タロウちゃんの思い出にかぶっていて、タロウちゃんのことを思い出して涙が止まりませんでした。

3匹の捨て猫を拾った女子高生。その内の1匹クロちゃんという子ネコが、「巨大食道症」という病気であることが判明しました。普通に姿勢でエサを食べると、食道が太いので食べたものが逆流し、全部もどしてしてしまうという病気。
そのため、女の子は嫌がるクロちゃんを上を向かせ、無理にエサを食べさせなければなりません。そうしないと栄養失調になって死んでしまうのだそうです。女の子に威嚇を続けるクロちゃんを見て、心が折れそうになったこともありましたが、彼女はがんばってやり続けました。ようやくある日、クロちゃんにもそんな女の子の愛情が伝わり、エサの時間には自分から女の子の膝に乗ってくるようになりました。
それまで無気力だった女の子は、クロちゃんの世話を通じて、小学校の先生になるという夢を持つようになり、受験勉強をがんばり始めました。
夜遅くまで勉強をしている女の子のところへ、クロちゃんが勉強につきあうために、毎晩階段を登りやってくるようになりました。しかし、一時は手術が出来るのももう少しというところまで元気になっていたのですが、悲しいことに この頃クロちゃんの体力は日に日に失われていってしまいました。最後の頃は、やっととの思いで階段を這い上がるようにしながらも、彼女のところにやってきたのです。
そして女の子の大学の合格発表の日、クロちゃんは合格した彼女を見届けるように永久の眠りついたのでした・・・。
ううぅっ・・・・。



皆さんにはつまらないかもしれませんが、今日は勝手にタロウちゃんの思い出をお話しさせていただきます。
タロウちゃんは、私が初めて飼ったネコです。

私の実家は動物好き家族だったので、それまで犬、リス、鳥(インコ、文鳥、ジュウシマツ、キジ)など色々な動物を飼ってきました。でも、ネコは飼ったことがありませんでした。
中学生になり、いっちょ前に「ダイエット」なんてことも気にするようになった私は、ある朝 思い立ってジョギングに出かけました。そして、ダンボール箱に入った捨てネコ、茶トラの子ネコに出会ったのです。
見捨てることもできず、さっさとジョギングを切り上げネコを抱え家に戻りました。(その後、二度とジョギングに行くことはありませんでした・・・。)
その子ネコはタロウと名付けられ、家で飼うことになりました。
タロウちゃんは、本当に人懐っこく、可愛いく優しいネコでした。毎朝 家族の者が出掛ける時には、玄関まで見送りにきて、帰ってくると迎えに出てきます。なんと、よそのネコを家に連れてきて、自分のエサを食べさせてあげていたこともありました。
そして、テレビのクロちゃんのように私が勉強していると、必ず机の上にやってきて、一緒に勉強につきあってくれました。(まぁ、ノートの上にドカーンと座って邪魔してみたり、私が動かすシャーペンにちょっかいを出したり、眠い目をこすって勉強している人の前でスヤスヤと寝てみたりしていたわけですが。)
殆ど一夜漬けしかしなかった私なので、試験前は夜中遅くまで勉強していたのですが、それにもずっと付き合ってくれました。
そんな風に家族に愛されていた可愛いタロウちゃんだったのですが、私が高校に上がる頃から様子がおかしくなりました。時折 ヒーックヒーックとひきつけを起こすようになったのです。獣医さんには、先天的に脊髄の数が足りないネコなので、あまり長生きはできないかもと言われました。
それでも、タロウちゃんはたまにはぐったりとすることもあったけど、普段は大して変わった様子もないので、そんなことはあまり気にせず私達は相変わらず仲良く楽しく暮らしていました。
しかし、ある日 悲しい運命がタロウちゃんに襲い掛かったのです。
いつもと様子が違うので獣医さんに連れて行くと、治癒の見込みの無い伝染病に罹っていると言われました。あと数日で死ぬだろうと・・・・。
その頃は、ネコの予防接種などもあまり普及しておらず、そんなもの受けさせたことがなかったんです。
日に日に弱って動けなくなっていくタロウちゃんを見て、泣き暮らす毎日。お腹はパンパンに膨らんで、水も受け付けなくなりました。それでも私は、ひょっとしたらケロっとよくなるかもしれない・・・なんて奇跡を願っていました。
その時は12月で、私は丁度期末試験の最中で、悲しみをこらえながら、皆が寝た後も一人で勉強をしていましたのですが、ふと気付くと、ドアの向こうから時折バタッ、バタッという音が聞こえてくるのです。何度かそんな音が聞こえた後、不思議に思ってドアを開けてみると・・・・。
その音は、タロウちゃんが私の勉強部屋にやって来ようと、数歩歩いては倒れ、また数歩歩いては倒れと繰り返している音だったのです。
歩くことさえままならないほど弱っていたタロウちゃんなのに、「いつものように、お姉ちゃんの勉強につきあってあげないと!」と思い、必死の思いでこちらにやって来ようとしているかのようでした。
私はタロウちゃんを抱きかかえ、机の上に乗せてあげ、「タロウちゃん、ありがとうね、ありがとうね」と言いながらずっと体をさすってあげました。
翌日 後ろ髪を引かれる思いで学校に行き期末試験を受けましたが、試験中もずっと涙が止まりません。泣きながらテストを受けたなんて経験は後にも先にもあの時だけです。頭の中は、もう今頃タロウちゃんは死んじゃったかもしれない、早く家に帰りたい!そればかりでした。
TVのクロちゃんが逝ったのは、世話をしてくれた女の子の合格発表の日でしたが、家のタロウちゃんが天に召されたのは、私の誕生日の明け方でした。わずか3年くらいの短い一生でした。
家族で、「”これなら、一生ボクの命日を忘れないでしょ”と私の誕生日になるまで頑張ったのかな」と話し、また泣きました。
ご存知のように、私はそれ以来 完璧なネコ党です。

タロウちゃんが亡くなった後、花ちゃんとペコちゃんというネコを飼いました。二匹とも20歳超える長寿を全うしてくれました。タロウちゃんの分も生きてくれたのかな?

その後私は結婚し、ネコは飼いたくて飼いたくて仕方なかったのですが、ずっと共働きだったので我慢していました。だって長い時間毎日お留守番なのはかわいそうでしょ。でも、縁があって今のネコ、ティロを飼うことになりました。ティロとの出会いも何か運命を感じるものだったんですよね。その話しはまたいつか!!

えー、勝手に一人でセンチメンタルになっちゃって恥ずかしい。

最後までお付き合いくださった心優しい方がいらっしゃったら・・・、ありがとうございました!!

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