8/28 一品持ち寄りワイン会@グルナッシュ
- Day:2010.09.06 22:08
- Cat:いべんと<イベント>
8月終わりの土曜日、お店でこじんまりとしたワイン会をしました。
まぁ、ただの飲み会とも言うかな?
お忙しい中、ご参加くださった皆様本当にありがとうございました。
当日のワインリストはこんな感じ。
1. La Passion Bulles de Passion & グレープフルーツのゼリー
ラ・パッション・ブル・ド・パッション
白スパークリング 品種:ユニブラン40% コロンバール30% マカブー30% 減農薬栽培
2. La Biancara Pico Monte di Mezzo 2008
ラ・ビアンカーラ・ピコ・モンテ・ディ・メッツォ
白 品種:ガルガーネガ 100% 有機栽培
3. La Biancara Pico Faldeo 2008
ラ・ビアンカーラ・ピコ・ファルデオ
白 品種:ガルガーネガ 100% 有機栽培
4. La Biancara Pico Taibane 2008
ラ・ビアンカーラ・ピコ・タイバーネ
白 品種:ガルガーネガ 100% 有機栽培
5. Lejeune Bourgogne Rouge 2008
ルジューヌ・ブルゴーニュ・ルージュ
赤 品種:ピノ・ノワール100% 減農薬栽培
6. Rouges-Queues Bourgogne Hautes-Côtes-de-Beaune 2007
ルージュ・キュー・ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ
赤 品種:ピノ・ノワール100% 有機栽培
7. Clos Noir Gevrey-Chambertin Jeunes Rois 2005
クロ・ノワール・ジュヴレ・シャンベルタン・ジューヌ・ロワ
赤 品種:ピノ・ノワール100% 有機栽培
8. La Grand Colline SC 07
ラ・グランド・コリーヌ・SC
赤 品種:シラー80% カベルネ・ソーヴィニヨン20% 有機栽培
9. Binner Alsace Gewurztraminer Kaefferkopf Cuvée Béatrice 2004
ビネール・アルザス・ゲヴュルツトラミネール・ケッフェルコフ・キュヴェ・ベアトリス
白 品種:ゲヴュルツトラミネール100% 有機栽培
「一品持ち寄りワイン会」ということで、皆さまにおつまみをお持ちよりいただきました。
うわーい、沢山!!!
どれも美味しかったです!!皆さまありがとうございました!Thanks a looooot!!!
でも、一番人気だったのが、「冷やしキュウリ」。
残念ながら、遅れて到着だったのでこの写真にはありませんが、参加された方のご親戚が有機栽培で作られたキュウリ。
何にもしてないただのキュウリなんですけど、これが旨かった!!皮にも全然えぐみとかが無くって、甘いんです。やはりワインと同じで、素材は大切ですね~~。
そして、そして、ご参加くださったTさまが、またまた動画を作ってくださいました!!ありがとうございます~~!!
最初に出てくる、変な飲み物はアペリティフ、私の創作カクテル(?)です。
夏だしサングリアでも用意しようかなと思ったのですが、ふと思い立ってグレープフルーツとスイカのゼリーを作って、それを入れたグラスにブル・ド・パッション(1番のスパークリングワイン)を注いでみました。
スイカの味わいが夏っぽくってなかなかだったかなーと思いましたが、評判はイマイチだったかも・・・・。
最初にワイン単体を注いで味見してもらった後、ゼリーをお好みで入れてもらったほうが楽しかったかもしれません。秋には、柿ゼリーでも作って、再チャレンジしてみようかしら? (どこかで「やめてー」という声が聞こえるような・・・
)
次は、いきなりの本日のメインイベント。ラ・ビアンカーラ・ピコの畑別ボトルの飲み比べです。
普通ピコは、三つの畑で収穫されたガルガーネガをブレンドして造られます。それを、アンジョリーノさんはごく一部のみ、畑別にボトリングしていらっしゃるのですよね。
同じヴィンテージ、同じ品種、同じ造り手の畑違いで、どんな風に違うか味わってみました。
畑が違うと、樹齢も違うし、日光の量も違うし、もちろん土壌が変わります。単体で個々の畑の個性を活かすのも一つの方法ですが、それらをブレンドすることにより、ワインの複雑さが増すとも考えられます。
(シャトーヌフ・デュ・パプのボワ・ド・ブルサンなども、確か小さな10区画以上の畑のブドウをブレンドしていて、それが複雑さを生み出すとおっしゃってました。)
今回の3つの畑は、モンテ・ディ・メッツォ、ファルデオ、タイバーネ。インポーターさんに、畑情報を教えていただきました。
モンテ・ディ・メッツォ:標高120m、南東向きの1.7ヘクタールの畑。樹齢6年。豊富な粘土とミネラル分に富む非常にポテンシャルの高い畑だが、最近になって手入れを始めてからまだ均衡がとれておらず、本来の力を発揮しだすのはまだ数年後と思われる。
ファルデオ:標高250m、南東・南西向きの1.5ヘクタールの畑。樹齢28年。なだらかな起伏のある広い2段の造りで粘土は少なく、シリカと玄武岩を多量に含む痩せた土壌。
タイバーネ: 標高200m、南東向きの1.6ヘクタールの畑。樹齢25年。多量の粘土を含む肥沃な火山灰質で7段の急斜面をテラス仕立てにしている。
さてさて、試飲の結果はどうだったでしょうか!?
右から:モンテ・ディ・メッツォ、ファルデオ、タイバーネ
モンテ・ディ・メッツォは美味しいですが、やはりファルデオやタイバーネに比べると個性というか、主張が控え目な感じでした。
ファルデオはミネラリー。まだ若く、樽のニュアンスが際立ち、味わいにもややバラツキが感じられました。でも、ポテンシャルはあるんじゃないかなぁ。濁ってたし、還元中でもありました。
タイバーネは、リッチでゴージャス。肥沃な土壌のせいでしょうか?
高いエキス感を持ち、味わいもそれぞれの要素が溶け合ってきていて、一番上品で完成感のある味わいでした。
お客様も最初はファルデオのインパクトが印象的だったようですが、飲むにつれてタイバーネの奥行きのある品の良い味わいが気に入られたようでした。
実は、この3本1月にラ・ビアンカーラをお邪魔した時にも試飲させていただいていたんですよね。なので、約8ヶ月経って変化はどうかなという興味もありました。
ファルデオは、その時の印象とはあまり変わりませんでしたが、タイバーネは良い感じにクールダウンしてきていて、ミネラルもより鮮明に感じられ、洗練された味わいになっていたように感じました。
さて、次はブルゴーニュトリオ。2008、2007、2005。
ブルゴーニュに詳しい友人にヴィンテージ情報を聞いて予習しておきました。備忘録の為に、ブログにメモしておきましょう!!
2005は誰に聞いても100%「Great」と言われる年。苦労の全く無かった年だそうです。ただ、かなりの長熟型なのでいつ飲めばいいかという問題が・・・。
2007は、「庭師の年」と言われているそうです。畑でいっぱい仕事した人は良いワインを造ることが出来たのだそうです。最初は天候に問題もありましたが、収穫の時は良かったので、良くなかった時期にちゃんと畑で仕事をした人が報われた年ということでしょう。それから、エレガントで早飲みなので、「レストランのヴィンテージ」とも言われているそうです。
2008は、寒い春、冷夏、収穫の時は晴れた良い天候だったそうですが、やはりちょっと難しいヴィンテージのようです。まぁ、そんな年でも良い生産者は無理をせず、できる範囲で美味しいワインを造ってくるんですけどね。やはり生産者に左右されるヴィンテージでしょう。
さてさて、実際のワインはどうだったでしょうか?
驚いたのがルジューヌ・ブルゴーニュ・ルージュ08が激変していたこと!!
今年の初めは、初々しい乙女のようにチャーミングで可憐な味わいだったのに、ぐっと大人っぽく成長していました。良い具合にやや枯れたニュアンスも出てきて、嬉しい驚き!
ルージュ・キュー・オート・コート・ド・ボーヌ07は最近自分で飲んで、美味しくなったなぁとお気に入りだったワインです。こちらも、ついこの間までは良いワインだけど地味という感じだったのですが、力強いコシが出てきています。この日も良い感じで、飲み頃でした。
クロ・ノワール・ジュヴレ・シャンベルタン・ジューヌ・ロワ05は、やはり若かった。クロ・ノワールは比較的柔らかいワインの造る方なので、そろそろ良い頃かなぁと思ったのですが、まだ味わいがバラついていて、もう少し!という感じでした。(もう在庫無いけど・・・)
次が、大岡さんのラ・グランド・コリーヌSC07。
大岡さん、ごめんなさい、ごめんなさい・・・・。
私が、すっかり事前に抜栓しておくのを忘れたために、微妙な状態で召し上がっていただく羽目になってしました。ううう、大反省。 今ちょっと還元が強くなってるかもという感じでした。
ビネールのゲヴュルツトラミネール04は、間違いなく美味しい!
飲み頃のGCは貴重です。(04はまだGCじゃないけど)
ただ、甘さがそんなに強いわけじゃないので、最後に持ってこようか迷ったんですよね。最後じゃない方がよかったかなぁ~。
最後の方は、主催者の私もかなりハイパーモードになっておりまして、まぁ話し半分で聞いていただいてもいいかもしれません。えへへー。
実は、翌日 なんか意気揚々とMuseをかけていたのを思い出したんですけど、何故Museを皆さんに聞かせていたのか思い出せない・・・。
主人に 「私 Muse かけてたよね。何でかけてたんだっけ?」と聞いて、「えっ、覚えてないの?」と
引かれてしまいました。
でも、とっても楽しかったので、ちょくちょくこんな会を計画していきたいなーと思います。
「次にやる時は声を掛けて」という殊勝なお客様がいらっしゃったら、是非ツダまでお声をお掛けくださいませ!!!
改めてご参加くださった皆様、楽しい時間をありがとうございました!!!