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ヤニック・ペルティエ・ロワズレ07は男性的に!マルティネル・ヴァントゥー08はクールエレガンス!!

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*----* 毎週末 お店で試飲販売しています そのワインの御紹介です *----*


また寒い・・・・。
暖かくなったり寒くなったり、忙しいお天気です。



皆さん、ご存知の通りワインにも天候が大きく影響します。
そんな意味でも、今日ご紹介のワインを飲み比べると面白いですねー。

通常のマルティネルのヴァントゥーは、標準的なヴァントゥーを超えた力強さが魅力のワイン。
一方、ヤニック・ペルティエのロワズレは「小鳥」ちゃんという名の通り活き活きとした爽やかな果実味が魅力なのかなと思うのです。

(マルティネルは初リリースから数ヴィンテージ飲んでいますが、ロワズレは昨ヴィンテージが初めて経験なので、あまり自信は無いです。でも小鳥ちゃんですから!)

で、今回は比較的涼しい夏の気候から生まれたマルティネル2008と、暑く乾燥したパワフルな気候から生まれたロワズレ2007。

マルティネルが魅惑の果実味の中にミネラルが際立つクールビューティな味わいなのに対し、ロワズレは思わず「この小鳥、肉食べてるでしょーー」とツッコミたくなる、猛禽系小鳥ちゃんとなりました。  


それぞれのヴィンテージの表現が面白いです。「ふんふん、こうなるんだねーーー!」って感じです。そして、どっちも美味しいんですよーーー!!さすがだ!! 


ということで、今週の試飲はコチラです!!!

どちらも、南仏好きな私が大きな期待を寄せる生産者さん達です!!
あと、マルティネルのコリーナはマルセル・リショーで、ヤニック・ペルティエはレオン・バラルで修行をしています。その辺も、比較的には面白いですね。

週末試飲100307_1


マルティネル・コート・デュ・ヴァントゥー 08 赤  (左)
産地:フランス/ローヌ
品種:グルナッシュ75% シラー20% サンソー5%  有機栽培

ドイツ人女性コリーナがワインの情熱に駆られ、一人で立ち上げたドメーヌがこのマルティネル。

彼女にこのヴァントゥーの畑を案内してもらったことがあります。日当たりの良い斜面に広がる美しい畑でした。

コート・デュ・ヴァントゥーというAOCはかなり広いのですが、彼女のヴァントゥーの畑はジゴンダスを象徴する石灰岩の鋸山 ダンテル・ド・モンミライユの山塊の中、ジゴンダスとは反対側のボーム・ド・ヴニーズ側にあります。実は近年、このボーム・ド・ヴニーズはヴィラージュから単独AOCに昇格しました。コリーナの畑は、このボーム・ド・ヴニーズとヴァントゥーのまさに境界にあるのです。

彼女もこの畑を買うとき悩んだそうです。AOC的にはやはりボーム・ド・ヴニーズの方が、ヴァントゥーよりかなり格上。「ずい分悩んだけど、やっぱりこの畑の素晴らしさには替えられないと思ったの」
とおしゃってました。

確かに、普通のヴァントゥーのイメージを超える力強さ、豊かなミネラルは、コリーナが魅せられたこの畑の力なのだと感じます。 

9月29日から10月14日にかけて少し遅い時期に手摘みで収穫。コンクリートタンクで自然酵母で醗酵。酸化防止剤の使用は必要最低限に抑えています。無清澄、無ろ過でボトリング。

透明感のある赤紫。
ラズベリー、チェリー、イチゴ、ハーブ、ミネラル、コショウ、赤い花、微かにコーヒー、リコリスなどの甘く豊かな香り。
口に含むと豊かなミネラルによるクールなニュアンスを持った果実味豊かな味わい。
ブラックチェリー、レッドチェリー、ラズベリー、イチゴなどの豊かでエレガントな果実味。タンニンは量は中程度ですが、若々しく力強い。酸味はフレッシュで十分。全てバランスよく含まれています。
そして、なんと言っても、クールで豊かなミネラルが醸し出すヒンヤリとした質感が魅力。スパイス、コーヒーなどがアクセント。苦味もあります。余韻は中程度でピュア。

絵に描いたような「美しきローヌワイン」ですねー!! 
南仏とひとくくりにしがちですが、ローヌワインの真骨頂はこのミネラル感だと思うんですよねー。

2007はちょっと重いかな(時間を経れば良いのでしょうけど)と思うところもあったマルティネル。2008は冷涼な気候が幸いして、非常にエレガントに仕上がりました!!既にまとまりがあり、今飲んで美味しい!!

マリアージュ: 豚のローズマリー風味、チキンのトマト煮込み、羊のクスクス、ローストチキン、 豚の生姜焼き

詳しくはコチラから!!



ヤニック・ペルティエ・サン・シニアン・ロワズレ 07 赤  (右)
産地:フランス/ルーション
品種:グルナッシュ45% サンソー40% カリニャン15% 有機栽培


マコン出身のヤニック・ペルティエ氏。
リヨンのワインショップの店員を務めながらプイィ・フュッセにて数年にわたり栽培の勉強を積みました。その後は自分自身のワインを造ることを目指してコート・ロティ/コンドリューのイヴ・キュイロンで醸造を学び、最後は2002年から2年間 南仏を代表する自然派の偉大な生産者であるレオン・バラルで働きました。

ここで学んだことが彼に最も大きな影響を及ぼしたらしく、栽培から醸造に至るまでの全てが自分の仕事に活かされていると語っているそうです。


実は前回入荷の時に、インポーターさんに彼の写真をくださいってお願いしたら、「今ないんです。今度撮って来ます。」とのお答え。
で、最近そのインポーターさんのHPに彼の写真がUPされましたのですが、結構なイケメンなんで、びっくりーー! ジュード・ロウの若い頃って言ったら言い過ぎかもしれませんが、繊細な美青年風味。キャー。(ミーハーでゴメンナサイ・・・ 

サンソーのみ2週間のマセラシオン、その他は3~4週間にわたりマセラシオンを行います。自然な発酵、熟成はコンクリートタンクで12~18ヶ月。


やや濁った紫色。
カシス、ブラックチェリー、プラム、カカオ、獣、スパイス、リコリスなどの甘い香り。
口に含むと旨みを感じる力強い果実味が広がります。
カシス、プラム、プルーンなどの良く熟したとてもナチュラルな果実味。やや収斂性を感じる力強いタンニン。酸味はフレッシュで中程度。ミネラルもしっかり感じます。漢方系のスパイス、ヨード、カカオ、苦味。余韻は力強くナチュラル。

前のヴィンテージのロワズレとは随分違った印象にちょっとビックリ。さすが2007年、男性的で力強い!!でも決して、「暑過ぎる」味わいではありません。

ワイン単体でいただくとまだまとまってないところもありますが、お食事と一緒にいただけば、問題無し。北アフリカ系のスパイシーな料理はいかがでしょう?そして、やはりレオン・バラルに通じるスタイルを感じるような気がます。

小鳥というよりは、中型猛禽類って感じかな!ワイルドです。いや、美味しいんですよ!! 


マリアージュ: ラムの香草焼き、羊のクスクス、ケバブ、カスレ、スペアリブ、イベリコの生ハム

詳しくはコチラから!!






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