修道女が造るコエノビウム白07、よく熟した果実味に豊かな酸味のバランスが絶妙!! と エレガンスを感じる2002、7年熟成のトリンケーロ・バルベーラ・スペリオーレ
- Day:2010.01.24 21:58
- Cat:今週の店頭試飲ワイン
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こんにちは~~!

帰国して、日本もすげー寒い!!と思っていたら、急に春のような暖かさ。そして、激寒い冬に逆戻りして、また今日は結構ポカポカ。
なんだか疲れますね。皆さんも、風邪を引かないようお気をつけくださいませ~。

これも、温暖化なんでしょうか?

今回のイタリアの旅でも、生産者さんと話していて温暖化の話しが何回か出ました。
バローロで有名なピエモンテでは、20年前と比べて収穫時期が一ヶ月ほど早くなっているそうです。

ブドウが熟すのが早いと収穫期間自体も短くなるから、色んな調整もより大変なんですって。(非常にアバウトな説明ですが、詳しくは追々ご紹介します!)
さて、今週も引き続きイタリアワインシリーズ!!
今回ご紹介のワインのうち、今回の旅行ではトリンケーロさんにお邪魔してきました。今日は簡単に写真を何枚かご紹介しますね!

雪の畑に佇む風格あるブドウの樹。トリンケーロさんでは、スタンダード・キュヴェであるスペリオーレにも、30~35年のブドウの樹を用いているそうですよ!!(それより若いのは売ってしまうのです。)
生産者へ向かう道すがら、ブドウ畑を眺めていて正直「イタリアって、若い樹が多いなぁ」という印象を受けました。たまたま通ったところがそうだっただけかもしれませんが、ローヌなどではこんな古樹がいたるところに見られるんですよね。このような古樹を大事にする生産者さんがいる一方、やはり収穫量を求めるブドウ栽培が主流なのかな。(※ 勝手な想像ですが。)

トリンケーロさんの特色のひとつは、熟成期間が長く、キチンと蔵元で寝かせて飲み頃になってからリリースをするということ。実際にこんなワイン達もまだ樽の中でした。



DOC 2006
そして当日の主役だったジルダ!ドーベルマンの赤ちゃんです。


ということで今週のワインはコチラです!!

モナステーロ・ディ・ヴィトルキアーノ・コエノビウム 07 白 (左)
産地:イタリア/ラツィオ
品種:ヴェルディッキオ35% トレッビアーノ35% グレケット10% マルヴァジーア10%、 ロッセット10% 有機栽培
コエノビウムの新ヴィンテージが到着しました!
言葉は悪いかもですが、06はやや地味な味わいの中に、旨みがしみじみと広がるという印象でしたが(私が飲んだ時は)、07は弾けるようにフレッシュで華やか!よく熟した果実味に豊かな酸味のバランスが絶妙です!!


このワインは、モナステーロという名前から想像できる通り、実はこのワインは修道院の修道女達が作るありがたーいワインなのです。

偶然とある生産者の奥様がこの修道院を訪れ、このワインを買って帰りました。奥様の買ってきたこのワインを口にしたその生産者がその自然な味わいにびっくり!!して、彼の勧めで量り売りしかしいなかったこのワインの一部をボトリングして販売することにしたのだそうです。
畑では有機農法を実践。醸造所では、ブドウ圧搾時に極少量のSO2を使うのみで、ボトリングの際には一切使用しません。温度管理も行わず醗酵熟成させ、ノンフィルターでボトリング。
輝きのあるレモンイエロー。
レモン、レモンキャンディ、グレープフルーツ、洋梨、ハチミツ、海草、ミネラル、イースト、白い花、ハーブなどの活き活きとした香り。開けたてはやや還元しています。
口に含むと、微かに発泡を感じる濃密な果実味が広がります。
レモン、グレープフルーツ、パイナップルなどのよく熟した果実味。酸味は豊かでフレッシュ。ミネラルやイーストの味わいも含まれ、凝縮感ある豊かな味わい。グレープフルーツのようなフレッシュな苦味。果実味の豊かさと酸味が絶妙なバランスです。余韻は比較的長く、ピュア。
熟した果実味を持った飲み応えあるボディながら、フレッシュな酸味がこのワインを弾けるように活き活きした味わいにしています。
中間にかけて果実のボリュームがぐっと増し、最後はキレイな酸味が残る。なんか絶妙です!!


昨年に比べてスケールの大きさを感じる華のある味わいになってますね!
マリアージュ: イカのフリット、アクアパッツァ、フレッシュトマトのパスタ、ホタテのカルパッチョ、カプレーゼ、モッツァレラチーズ
詳しくはコチラから!
トリンケーロ・バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ 02 赤 (右)
産地:イタリア/ピエモンテ
品種:バルベーラ 100% 有機栽培
トリンケーロのワインの一番の特徴は、なんといってもじーーーっくり蔵元で寝かせてからリリースをするところと言えるでしょう。


基本はコンクリートタンクで醸造し、その後大樽に移してじっくり熟成。さらにボトルに入れてから熟成させます。
例えば、トリンケーロの最上キュヴェである樹齢81年のバルベーラから造られるヴィーニャ・デル・ノーチェというワインがありますが、その1999(とても良い年)は、大樽で「7年!」熟成し、ボトルで1年半寝かしてからリリースしたそうです。

もちろんこれは、各々の年のキャラクターに従って様子をみながら見極めていることであり、非常に暑かった2003年は飲み頃が早いため、熟成期間は短くなりました。実際 1999年と2003年は同じ時にボトリングをしたんですって。
4年の隔たりがあるのに面白いですね!

このバルベーラ・スペリオーレはトリンケーロの一番標準的なワインになりますが、なんと樹齢30年~35年のブドウから造られているそうです!!
実は説明を聞いていて、生産者さんが「ヤング」なブドウの樹っていうから「樹齢何年ですか?」って聞いたら「30-35年」とのお答え。「えー、全然ヤングじゃないじゃないですか!」って突っ込んでしまいました。

この辺もトリンケーロさんの懐の深さですねぇ。

さらに2002年はピエモンテのGoodヴィンテージ!!典型的なバルベーラ・ダスティが表現できた年とのことです。

やや落ち着きの見られる黒みがかった赤。
チェリー、プラム、干しプルーン、甘い蜜、赤い花、カカオ、ミネラル、ヨード、干し肉などの甘く魅惑的な香り。
口に含むと、甘さは殆どない舌触りの良い力強い果実味が広がります。レーズン、チェリー、プルーン、イチジクなどの辛口な果実味。酸味はバルベーラらしく豊か。舌触りが非常に良く、豊かで滑らかなタンニンがとても印象的。01に比べるときめ細かい滑らかなタンニンです。
トラディショナルな骨格を持ちながら、上質なタンニンとクールなミネラルのお陰で同時に洗練された印象も与えてくれます。フルーティというよりは、ごく辛口な味わいです。味わいもまとまり、飲み頃。余韻はピュアでドライ。
01の土臭さ感じるようなトラディショナルな力強さを持ったワインとは異なり、02は透明感を感じるような上質でクールなエレガンスを持ちつつも骨格を感じる味わいに仕上がっています。
非常に良く出来た飲み頃のワイン。


マリアージュ: ポルチーニのパスタ、豚とプラムの煮込み、ミラノ風カツレツ、 スペアリブの塩焼き、鶏のワイン煮込み
詳しくはコチラから!
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