変わりゆく仏ブドウ畑の表情(Winespctator.comより)
- Day:2009.09.17 21:57
- Cat:わいんにゅーす<Wine News>
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出典:
Winespctator.com
The Changing Face of France’s Vineyards
変わりゆく仏ブドウ畑の表情
http://www.winespectator.com/webfeature/show/id/40675
注:以下は抜粋&要約です。
今も伝統的なワインなが君臨するフランスでさえも、ブドウ畑は変わりつつある。Franceagrimer(仏農業貿易機構 みたいな公的機関のようです)の新しい調査によれば、この30年間のフランスのブドウ畑の構成比率に注目すべき変化が確認された。国際的に良く知られたメルローやシラーの人気のため、カリニャンやサンソーなどの伝統的品種が、今も引き抜かれている。一部の人々は、その過程において固有のワインが消えていっているのではないかと懸念している。
フランスには現在、213万エーカーのブドウ畑があり、 1979年に比べて約35万エーカー減少している。その内、162種類の赤ブドウが149万エーカーで栽培され、109種類の白ブドウが64万エーカーを占める。過去30年で、赤ブドウ品種の数は12%少なくなり、白ブドウは20%減少。1979年では、10品種が全体の57%を占めていたのに対し、今は約75%を占めるに至っている。
メルローは、最も栽培面積の多い品種で、面積で1979年の約3倍、約29万エーカーで栽培されている。(この半分以上はボルドー。) シラーとカベルネ・ソーヴィニヨンも人気で、それぞれ468%増加の約17万エーカー、152%増加の約14万エーカーで栽培されている。白ブドウでは、シャルドネとソーヴィニヨン・ブランのみが栽培面積を伸ばしており、それぞれ235%、273%拡大している。
(さぁ、ここからが悲しいお話しですよ!!!




この近年の栽培状況は、家庭や海外での消費傾向の影響を受けている。収穫量の高い田舎品種は、消滅への道を歩んでいる。赤で言えば、カリニャンは1979年では約51万エーカーで第一位だったのに(主にラングドック・ルーション)、71%も栽培面積を減少させた。さらにアラモンは(主に南仏で栽培)、約16万エーカーだった栽培面積を、この30年で95%も減少させている。
しかし、一部では多様性が失われつつあると懸念が抱かれている。少数の生産者は、また異なる味わいを提供する忘れ去られた品種を助けることを選択し取り組んでいる。.........
(要約終わり。 もっと読みたい方はコチラへ!)
ということで、前向きな取り組みもあるようですが、
実際こうやって71%減 とか 95%減 とか表されるとかなりショッキングな数字です。




多様性はワインの最大の魅力であると思います。失わないで欲しいですね。

カリニャンはフランスからスペインにかけての地中海沿岸で広く栽培される品種。スペインではカリニエナになります。
一昔前までは、泥臭く垢抜けないワインが多かったですが、最近は個性ある美味しいワインも増えてきてます。カリニャンが大好物というお友達のソムリエールもいます!
やはり重要なのは、消費者が消費してくれることですから、是非今度どこかで見つけたら試してみてください。
ちなみに、ウチではカリニャン使用ワインは、こんな感じかな。美味しいカリニャンを、もっと沢山発掘せねばー!!!

ピュイグ・パライ・キュヴェ・クラブ 06 赤
クルビサック・ディオニー 07 赤
ピュイグ・パライ・ジョルジュ 07 赤
ヤニック・ペルティエ・ラングルヴァン 06 赤
(蛇足ですが、ローヌではあまりカリニャンは見かけません。適応気温の違いでしょうか。一方ローヌでよく見かけるサンソーは、ラングドックやルーションではあまり見かけないですね。)
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