品種って気になりますか?
- Day:2009.08.12 21:21
- Cat:わいん<ワイン>
8月1日から新しいEUのワイン規定が施行されました。
台頭する新世界(北・南米やオセアニアなど)のワインに対抗するために2007年に合意となった規定です。
これにより、フランスでは従来のAOCはAOPに変わり、全てのワインラベルにはブドウの品種やヴィンテージ(年号)の表記が可能になります。(冬にはAOPワインが日本にも到着するかも知れませんね。)
ええ、実はフランスではワインによっては品種を表記しては”いけない”決まりになっていたんです。
それに対し、アメリカや南米などの新大陸系ワインは
"Cabernet Sauvignon"
やら
"Chardonnay"
と品種名をラベルに記載しているものが殆どですよね。
EUにおけるこの変更は、アメリカなどの品種志向性の強いマーケットへの対応措置ということになります。
まぁフランスの「書いてはいけない」というのも変な気がします

つまり、国際的には無名の土着の品種が抜かれ、代わりに人気品種が植えられるという現象に拍車がかかるのではということ。


基本 ヨーロッパではローマ時代から長きに渡るワイン造りの歴史を持つ土地が沢山あります。
現在栽培されているのは、2千年の経験により選別されたその土地に合った品種と言えるのではないでしょうか?
そんな品種が消え、ヨーロッパ中何処へ行っても、カベルネやらメルローやら、ピノ・ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランばかりが植わっている状態になったら・・・・。
うーーーん。



もちろん、今のまま全て変わらずやっていって欲しいというわけではないんですよ。それじゃ進歩も生まれないわけですし・・・。
難しいですねぇ。
とにかく、ワインもブドウも造っていない私が、無責任に口先だけで文句を言うのはよくないですね!

やはり自分でも何か出来ることをしなくては!!!
それは、
お客様にマイナーな品種のワインにも興味を持ってもらえるようにがんばること!!


ということで、
今でも十分に長いワインの説明が更に長くなる危険性が出てまいりましたが





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