マルセル・ラピエール & フィリップ・パカレ 来日セミナー その3
- Day:2009.04.10 21:13
- Cat:いべんと<イベント>
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今日は超暑かったですね~~。[:おてんき:] [:おてんき:]
4月上旬だというのに、お店に冷房入れちゃいました。
うーーーん、自然派とか言っておきながら、地球に厳しいことをしてます。
北極のシロクマ君、南極のペンギンちゃん、本当にごめんなさい。[:悲しい:] [:悲しい:]
シロクマ君達は、文明からなんの利益を受けたわけでもなく、100%被害者なんですよね。。。
セミナーでのお話しの中にも温度管理の話題が出てきますが、温暖化防止と自然派ワインの品質、ジレンマを感じますねぇ。[:がく~:]
■ ラピエール・セミナー その3 ■

左:モルゴン07 無ろ過、少量のSO2(酸化防止剤)添加
右:モルゴン07 無ろ過、SO2添加無し
ラピエールでは、インポーターの希望により
① フィルターをかけ、SO2添加
②フィルター無し、SO2添加
③フィルター無し、SO2添加無し
という3種類のワインを造っています。
(日本には現在 ②と③が入ってきています。)
マルセルさんは、③が複雑、果実味、深みがあって一番美味しいとおっしゃっていました。
SO2添加無しでボトリングするということは、バクテリアが再びはたらき始める可能性があるということ。一方バクテリアは、タンニン、酸味、高いアルコールなどに活動を阻害されます。
ここでラピエールさんのモルゴンにおけるそれぞれの成分ですが、「タンニン→控え目 / 酸味→完熟だからガメイとしては控え目、アルコールの高さ→ガメイは低い」ということになります。なので温度管理が大切なのです!とのこと。
実際 1L当たりSO2を30mg~35mg添加すると、顕微鏡で見てもバクテリアはもう動かないそうです。
セミナー中だったので大雑把なテイスティングコメントしか残していませんが、ご紹介します。
モルゴン07 無ろ過、少量のSO2添加:
香りの果実味(イチゴ)が際立ったより華やかな香り。イチゴ、ミネラル、ハーブなどの香りと果実味。S02無添加のものに比べると、微かな刺激を舌に感じる。
モルゴン07 無ろ過、SO2添加無し:
香り、味わいに旨みをより感じる。イチゴ、ミネラル、ハーブに加え、旨み、枯葉、タバコの要素が加わり、優しく伸びのある味わい。
という感じでした!!
実は、今回のこのテイスティングで最も印象的だったのは、SO2あり/無しの差ではなく、この07のモルゴンが以前のラピエールに比べ非常に「柔らかい」味わいになっていたことでした。[:びっくり:]
以前とはまた違ったタイプのピュアさというかがあり、今までのものに比べると、言葉は悪いですが、より”いわゆる自然派”ワインという風情の優しさと旨みがありました。
でもその時は、単純に「ヴィンテージの特性」だと思ったんです。
しかし、その後とある方からの質問をきっかけに、なんか気になりだしました。[:見る:] ヴィンテージの特性というよりは、スタイル自体に違いがあるというか・・・・。
丁度昨日別な試飲会があったので、ラピエールのインポーターさんに聞いてみました。
すると、お答えはやはりスタイルが変わってきているとのこと。
実は、06からマルセルさんの息子マチューさんが醸造の多くを担うようになり、マチューさんのスタイルのマルセル・ラピエールに変わってきているのだそうです。
なるほど~!!!すっごくスッキリしました。[:グッド:]
そういえば、私は06を飲んでいなかったんですよね。だからいきなり05→07の変化の大きさに驚いてしまったのかもしれませんねー。[:たらーっ:]
マチュースタイルもとっても良いのですが、あのマルセルスタイルがもう飲めないのは寂しいな・・・。[:ポロリ:] [:ポロリ:]
しかし人もドメーヌも常に前を向いて変化していくものですから、これも時の流れ、ラピエールの進化を楽しみにすることにしましょう![:拍手:] [:拍手:]
とりあえず、05キュヴェ・マルセル・ラピエールは大事に取っておこうっと!!![:わーい:] [:わーい:]
まだつづく・・・・[:ひやひや:]
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