ティエリー・ピュズラ氏、ピエール・オリヴィエ・ボノーム氏来日セミナー レポ



さて、お約束の7/23(水)のティエリー・ピュズラ氏、ピエール・オリヴィエ・ボノーム氏来日セミナーのレポをお送りします!!

その前にラシーヌさんのFBの投稿がとても興味深いので、たぶん私のレポなんかよりずっと有用だと思います。まずはこちらをご覧ください。

https://www.facebook.com/racines.vin/photos/a.402086313252098.1073741854.235986043195460/532049936922401/?type=1
https://www.facebook.com/racines.vin/posts/532595263534535



今回の来日はネゴシアン、ピュズラ・ボノームを完全にボノーム氏に移管するにあたってのご挨拶が目的でした。「ピュズラ・ボノーム」は2013年が最後のヴィンテージとなります。

実際は2012年頃からボノームさんがほぼワイン造りを担当されていたそうです。超多忙な二人が中途半端に協力するよりも、個々の仕事に集中した方が良いものができる、実際そうだったとインポーターさんもおっしゃっていました。


≪汚い字で走り書きをしたノートから書き起こしましたので間違いなどがある可能性があります。その場合は大変申し訳ありません。何卒ご容赦お願いいたします。≫


23日のお話は二人の自己紹介から始まりました!!

ピエール・オリヴィエ・ボノーム(ピエロー)は28歳。 (えっっっっっっっっ!!!貫禄ありすぎやろー!) 8haの自分の畑と買いブドウ(15ha分)で有機栽培でヴァン・ナチュールを造っている。

ティエリー・ピュズラ、「東京が一番人が多くて嬉しい」と。今はネゴシアンから身を引いて、ドメーヌに専念している。兄のジャン-マリーと14ha(主にシュヴェルニーとトウーレーヌ)の畑と2~3ha分の買いブドウでワインを造っている。

ピエローの経歴。
2003年の収穫の時にクロ・デュ・テュ=ブッフでアルバイトしたのがワインに携わった始まり。通信教育を受けていたので時間があり、収穫が終わったあとも時折手伝いをするようになった。その後研修生、従業員、そしてビジネスパートナーとなっていった。

ティエリーが語るピエロー。
ピエローが最初に来た時は目立つというわけではなかったけど、仕事は的確だった。彼の仕事ぶりをみてすぐに信用できる人物だとわかり雇うようになった。(ネゴシアンは?)正直最初から彼に引き継いでいってもらうことを考えていた。徐々に任せていった。彼はあまり知識をもたずにドメーヌに入ったのが良かった。今ではもう一人のティエリーのような存在。

結果的にこの2年間二人がそれぞれの場所で責任を持って醸造にあたっており、それぞれ完成度が上がっている。今ではよりディテールにこだわってワインを造れるようになっている。

Q:ネゴスを今それぞれが造っても変わらないものができるか?
A(ティエリー):正直 ブドウの生まれた場所と年を形にしたいので、私の理想は誰が造ったかわからないようなワイン。2012、2013のピエローのワインをテイスティングした時は頷けるものがあった。誰が造ったかわからないタイプのワインだった。

Q:温暖化の影響が強くなるに従い、よく熟させる彼らのワイン造りの中でどうやってロワールの味わいを出していくのか?
A(ピエロー):霜の降りるような年が続いたり、近年難しい年が続いているが我々は対応していかないといけない。
A(ティエリー):成熟と収穫のタイミングの見極めが大切。確かに温暖化によって収穫日が早くなっているのは感じる。最初にそう思ったのは1989年。ムニュ・ピノ、ロモランタン、コーなどの収穫の遅い品種はあまり影響を受けない。一方シャルドネ、ピノ・ノワール、ガメイ、特にソーヴィニヨン・ブランなどの早熟タイプの品種に対しては、今はピンポイントで収穫の準備をしていかなければならない。昔はもっとゆっくりと準備していた。
例えば2005や2006、畑に行ってブドウを食べて12%くらだったので、あと1週間だろうと判断し1週間後に行ったら15%まで上がっていた。(そこまれ上がるのは想定外だった)
2013は通常のフランスの9月気候とは全く異なる生暖かくブドウを腐らせる天気。いつもは25人の収穫チームだが50人に増やしてピンポイントで収穫した。お蔭で悪いブドウが入ることなくキレイなワインを造ることができた。
2013のロゼはアルコール度数が9.5%、ガメイは10%。ここまでアルコールが低いのは新記録。

Q:2014の今までの状況は?
A(ティエリー):鶏が卵を産む前から数を数えてもはじまらない、という諺があるんだよ。雨量の問題は若干あるが順調である。

あとは普段は何を食べているかとか(友人の作る肉や野菜とワインを物々交換するらしい)、マリアージュのお話とかがありました。

最後にラシーヌの合田さんからご挨拶。(すごく大雑把なまとめに・・・すみません!)
日本のマーケットはフランスのヴァン・ナチュールの創成期から共に歩んでいる。ヴァン・ナチュールは人間関係で繋がっている飲み物。リスクを分かち合い、買い続けて、飲み続けて、そういう関係。ロワールの2013は非常に難しい年だったという話を色んなことこで耳にしたが、今日彼らのワインを試飲してその2013年にこれだけものが作られていることに感動している。




最後に本題とは関係ないのですが、セミナーの冒頭に急逝されたあるインポーターさんに黙とうを捧げる場面がありました。私には連絡が来てなくて、その場で知って呆然としてしまいました。とても優しくて感じの良い、ワインを愛する素晴らしい方だったのに。。。ショックだし、本当に悲しいです。(/ _ ; )

実はその方が薦めてくださったワインが入荷から半年くらい経ったので、どんな具合かなと日曜に飲んでみていたんですよね。なんか虫の知らせだったのかな。

飲んだワインは、ニコラ・テスタール・オペラシオン・トノー 2011。美しくもあり、力強くもある、非常に上質な飲み頃のガメイでした。二人でテスタールのラベルについて冗談言い合ったのが思い出されます。2014年から今までコサールの名前でリリースされてきたこのテスタールのラパンのヌーヴォーを扱われるということで張り切っていらっしゃったのに。 あまり良いお客じゃなかったのにいつも優しく接してくださって本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。




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