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さて、水曜日に行ってまいりました ラシーヌさん主催の世界的な土壌微生物学の権威クロード・ブルギニョンご夫妻の特別講演会について、印象に残ったことなど簡単にレポートしてみます。

当日はラシーヌさん以外のインポーターさんも何人かいらしてたり、造り手さんもいらしてたり、やっぱり注目の講演会だったんですね。


導入部にテロワールとは何か?的なお話しがあったのですが、本論とは関係ないけど面白かったので、ご紹介しますね。

その昔は水質が悪かったので、水の代わりということでフランスのいたるところでワインを作っていたそうですが、多くの場所ではお酢になってしまったり4年に1回くらいしかちゃんとワインにならなかったのだそうです。

でも、場所によって美味しいワインが毎年できるところがあったそうです。そういう場所の恵まれた環境をテロワールと呼ぶようになったんですって。

そしてそれらの貴重な土地は貴族や修道院が買い上げ、さらにワイン造りに力を入れ、インフラも整備され、今のワイン産地が形成されていったのだそうです。

この間、お野菜の栽培の話を聞いても思ったのですが、自然に対抗することなく気候があった場所で適切な時期にモノを作れば、苦労することなく良いものができるのですね。

色々問題が起きるのは、本来向いていない場所や時期に栽培しようとするからなのでしょう。

人間も無理しちゃうとどこかに歪みがでてきますよね。自然に生きることが大切なのかな。


って話が逸れてるしw



土壌や土壌の中の微生物の話などははしょるのが難しいので一つだけ。

実は土壌の性質を評価する際には、実は粘土質の質が重要なのだそうです。なんかすぐ石灰!とか花崗岩!とか考えがちですが。

粘土質というのは、顕微鏡で見ると薄い層が重なり合っていて、その層を一枚一枚はがしていくとたった1gの粘土でもすごい表面積になるのだそうです。この薄い層の間に微量元素(ミネラル類)が含まれていて、そのミネラルをブドウの根が取り込むのです。特に赤ワインは、層の多い粘土質を低土にもった土壌で良いものができるそうです。

こんなこともおっしゃってましたよ。

テロワールは楽譜
ブドウは楽器
栽培者が楽譜と楽器を理解、解釈して演奏する演奏家
3つのどれひとつでも欠けてはダメ

楽譜と楽器と演奏家、なるほどな例えですね!



あと、一番印象に残ったのが、ワインの味わいと実際の成分は関係がないという話!!

例えば塩気を感じるワインってあるじゃないですか。でも実際成分を分析しても塩分が多いということはないのだそうです。ヨードなども同じ。科学では証明できないミステリーなんだそうです。
それをご夫妻は

「海の記憶」

がそうさせるとおっしゃっていました。ご存知のように、石灰岩は太古の海底で形成されるものですから、その海の記憶がワインを通して私たちの舌で蘇るのです。

うーん

ミ ス テ リ ー!!

何かホメオパシー的なものかもともおっしゃっていましたね。



なんかとりとめのないレポートになってしまって申し訳ありません。

こんな機会を設けてくださったラシーヌさん、本当にありがとうございました!!





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