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日記・一般来週の週末、千葉NTでフェアトレードのイベントが開催されます。
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『フェアトレードがつくる多様な世界
イオンモール千葉ニュータウン 2010』
日時:5月22日(土)、23日(日) 10:00am - 19:00pm
場所:イオンモール千葉ニュータウン
スターバックス前催事場
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お時間がある方は是非行ってみてください。

フェアトレードのバナナやコーヒーの試食もあるみたいですよ!お店にパンフレットがありますので、ご希望の方はお持ちくださいね。
さて、皆さま 『フェアトレード』という言葉をご存知でしょうか?
フェアトレードとは、
Al Aaboutのこちらの記事を引用させていただくと
http://allabout.co.jp/gm/gc/1652/「フェアトレードは言葉通り公平な貿易を意味しています。途上国の原料や製品を、適正な価格で継続的に購入することで、立場の弱い生産者たちの暮らしを向上させ、貧困問題の解決をはかることがその目的です。」
とのこと。
なんだか抽象的ですが・・・・・。
極端なことを言うと、世の中には私達があるモノを買ってお金を支払っても、そのお金は、発展途上国の悪徳資本家の懐を肥やすだけという商品もあり、もしくは、幼い児童が学校にも行けず、朝から晩まで働いて作った商品なのなのかもしれません。
そんな商品買いたくないじゃないですか?
自分の大切なお金が、そんな不幸な社会のひずみに流れていくのはとても悲しいです。どうせ同じお金を使うなら、少しでも世の中が良くなるものに使いたいですよね。
でも、商品を目の前にしている私達は、その外観からだけでは、遠い他国でどんな風に作られたものかはわからないのですが、フェアトレードに則った商品であれば、安心して買うことができるというわけです。(有機認証みたいなものですね。)
また、「正当な価格」というのも大切だと思います。
不当に安い価格の商品は、その背景にやはり何か「ひずみ」が存在しているはずです。不当に安い賃金、劣悪な労働環境、児童労働、大量に安価に作るために大量に散布された有害な農薬、そんなものが存在しているはずです。
人間だけでなく、私達の大切な地球さえも痛めつけて生産された商品かもしれません。(農薬に関しては、フェアトレードの対象にはならないと思いますが。)
では、ワインの世界ではどうかというと、フェアトレードマークがついたワインというのはあまり存在しません。
それは、ワイン生産国が先進国であることが多いからだと思います。
でも、過去には「えっ、それって搾取じゃない?」って思ったことがあります。
スペインのとある田舎の小さな村の協同組合を訪れた時のことです。この協同組合は、現在ではその素晴らしいテロワールと樹齢の古い樹から国際的にも非常に評価の高いワインを生産しているのですが、以前はスペインのワインの大手の某社にブドウを卸していたそうです。
上記のように思ったのは、その取引価格を聞いた時でした。驚くほど安かったです。
彼らは、そうしてブドウを売るより、自分達の手で品質の高いワインにしてから販売した方が遥かに儲かると考えて、設備を新設しワインを造り始めたわけです。小さな村にとっては大きな賭けだったと思いますが、見事成功しました。
今後変わっていくように思いますが、このような大資本家系のワイン生産者が栽培農家からブドウを買い取ってワインを作るという形態が、もしくは非常に大きな畑を所有する資産家が沢山の労働者を雇ってワインを造るという形態が主流の国もあります。
それに対し、いつもすごいなぁと思うのは、農業大国と呼ばれるフランスです。
本当に沢山の小さな農家が一軒一軒が、自分でワインを造り、ボトリングまで行なっているんですよね。もちろん、フランスも昔はワイン生産者とブドウ栽培農家は別という形態が多かったようです。
何十年か前に「自家元詰め」の動きが起こり、現在のような小さな生産者が沢山生まれるに至りました。
マジメに働いて良いワインを造れば、キチンと利益が農家自身の懐に入ってくる仕組みが出来上がっているんですね。
まぁ、リスクはつき物ですし、ビジネスとして苦労されている生産者さんもいらっしゃると思いますけれど。
なんだか非常に長い、ダラダラとした文章になってしまいましたが、
とりあえず弊店のワインは、そんな小さな生産者が1本1本造ったワイン達です。決して資本原理を追求し、どこかで誰を不幸にして出来上がったかもしれない工業的な大量生産品ではありません。
そして、私達が出来ることは、そんな彼らのワインを信頼して購入して利益を還元してあげること。利益は間違いなく、ワインを造った人々のところに届いているはずです。

まー、一応経済活動なわけで、慈善事業ではないので、やはり美味しくないといけないわけですが!!

PS.