あっこちゃん優勝おめでとー!!
- Day:2009.10.31 18:34
- Cat:つれづれ<徒然>
今頃 六本木あたりでは、ハロウィン仮装した外人さん達がはしゃぎまわっているのでしょうか?
ここ千葉はいたって静かでございますねー。

今週の試飲アイテムはこちらです!!
■ ミラン・ル・ロゼ・デ・ウッフ! 07 ロゼ ¥2,050(税込)
■ ラ・パッション・グルナッシュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 06 赤 ¥1,640(税込)
ミランのロゼ、マジ旨~~です!!


旨みたーーーーーっぷりの味わいは秋に美味しいロゼって感じ!!!!
前から目をつけていたのですが、最近いよいよ美味しくなってきたので、満を持して登場していただきました!
ご来店お待ちしておりまーーーす!!

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さてさて、フィギュアスケートグランプリシリーズ中国大会(中国杯)で、日本の鈴木明子選手が優勝しました~~!!
あっこちゃん、優勝おめでとー!!!



鈴木明子選手は、将来を嘱望されるエリート選手だったのですが、摂食障害を患ってしまい数年間競技から遠ざかざるを得ませんでした。


(この「ぐるなっしゅの日記」、最近何のブログだかわからなくなってきております・・・・。スミマセン。


でも、何で仕事してるのに結果が分かるのか?って?
千里眼です。

なんつってー。うそでーす。
国際スケート連盟ISUという組織のHPで、結果が確認できるのです。
選手が演技を終える毎に更新されいくんですよ。
そして、ショートプログラム、フリープログラムの競技が全て終了すると、フィギュアスケート好きにはたまらない『プロトコル』というものが公開されます。
ちなみにこちららが今大会女子フリープログラムのプロトコルです。
http://www.isuresults.com/results/gpchn09/
gpchn09_Ladies_FS_Scores.pdf
簡単にこのとっても楽しいプロトコルの見方をご説明しましょう!(多分ご迷惑だと思いますが・・・

まず、左側に1-12まで番号が振ってあるのがExecuted Elements 実施した要素の一覧です。Base Valueというのは、それぞれの要素の難易度に基づいた基礎点。
GOEというのが、要素の出来栄えに対する評価。
基礎点にGOEを足したものが、一番右にある実際にもらった点数です。
鈴木選手が最初に実施した要素は、
1 3Lz+2T ! 7.30 -0.60 ・・・・・・・・・・・・ 6.70
トリプルルッツ(3Lz)とダブルトゥループ(2T)のコンビネーションジャンプ。
それぞれのジャンプの基礎点 6点(3Lz) + 1.3点(2T) を加算したのがコンビネーションの基礎点になります。
2Tの後ろに、ビックリマーク(!)がついているのは、ちょっとジャンプの踏み切りが怪しいという印です。
これが完璧に誤った踏み切りをしていると!ではなく e が付きます。e がつくと減点もさらに大きくなります。(P2 4位のDiane SZMIETT選手の3F(トリプルフリップのところについていますね))
さらに、!や e よりももっともっと恐ろしい印があります。それは
<
です。
これはジャンプの回転不足をとられた時につけられる印です。
3回転ジャンプを跳んだのに、回転不足とみなされると、基礎点が2回転ジャンプの基礎点になってしまいます。(もちろん3回転の方が難しいので3回転の基礎点が高い。)
P3 の6位となったMirai NAGASU(長洲 未来)選手のプロトコルをご覧下さい。(ちなみに未来ちゃんは、日本人のご両親を持つロス在住のアメリカ人選手です。カワイイ!)
ぎゃー、沢山の < がありますねーー!!



例えば 未来ちゃんの2番目の要素ダブルアクセル(2A)トリプルトゥループ(3T)のコンビネーションジャンプをご覧下さい。
2 2A+3T< 4.80 -0.64 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4.16
本来なら
2Aの基礎点 3.5点 と 3Tの基礎点 4点 の合計 7.5点 が基礎点としてもらえるはずなのですが、残念ながら後の3Tが3回転回っていない(正確には2.75回転以下)と回転不足の判定を受けたため、実際は同じ種類の2回転ジャンプ 2T 1.3点 しかもらえていないのです。

本当は基礎点3.5+4=7.5点のところが、基礎点3.5+1.3=4.8点と2.7点も低くなってしまったのです。
さらに、回転不足で降りてくると、着地が乱れることが多いので、出来栄え点GOEもマイナスがつくことが多いので、さらに点数は低くなります。(未来ちゃんの場合は、-0.64)
回転が十分だったかどうかは、パッと見て分からないことが多いので、皆このプロトコルを心待ちにして、選手の演技内容を確認するのが楽しみなわけです。
実際、この回転不足は解説者でさえハッキリとはわかりません。よく荒川さんが解説で、「回転が足りてないかもしれませんねぇ」みたいなことをおっしゃっているのはこのことです。試合では専門の審判員が判定を行なっています。
この回転不足、及び踏み切りの誤りの判定がここ2年ほどの間に非常に厳しくなり、多くの選手がそれらの判定を受けるようになりました。
真央ちゃんが苦戦しているのにも、この回転不足と踏み切りの誤りの判定が大きく影響しています。


皆さんもフィギュアスケートを見ていて、「えっ、今の子全然こけなかったのに、何故か上の順位にいかなかった。なんでだろう?」って思ったことないですか?
まぁ実際こういう細かい判定が、実際の見栄えと点数とのギャップになってくるですよね。(あとPCSという項目もありますが、これはまたの機会に!)
ちなみにこんなサイトもあります。
フィギュアスケート資料室
http://www.geocities.jp/judging_system/index.html
演技の必要要素や、ジャンプはスピンの基礎点、ルールなどが確認できまーす。
興味がおありになる方は、是非プロトコルの解析に挑戦してみてください!!
(って、そんな人いないか・・・・・)
そうそう、なんでフィギュアスケートがこんなにややこしい採点法になったかというと、以前 不正疑惑(それもオリンピックで!)があり、そういう不正ができないようにと細かく決め事を作ったからんんですよ。プチトリビアでございました。
明日は、ちゃんとワインのお話しをしますからねーーーー!!!!


