シラーについて思うこと・・・・
- Day:2009.09.30 23:47
- Cat:わいん<ワイン>
(さっき書き終わって保存しようと思ったら、IEが変になって書いたの消えちゃいました・・・。全部書き直し、トホホ~

初めてフランスの生産者を訪問した時、生産者さんが盛んに
「シハー」 「シハー」
って言うんですよね。
いったい”シハー”って何???と一瞬思いましたが、そう、”シハー”=”シラー”なのです。フランス語のRの発音が、私の耳にはシハーって聞こえてきたわけです。


皆さん、シラーってどういうイメージがありますか?

濃い?jammy?chocolaty?
一般的に『シラー=濃厚ワイン』 というイメージが定着しているように思うのですが、個人的にはこれってちょっと違うのではないかと思うのです。

以下、私の勝手なシラー考です。本当に勝手な意見なので、間違っていたらゴメンナサイ。それから、もちろん、ワインは嗜好品ですから、「自分の好きなワインが最高!」、これは常に100%真理です!!


シラーの魅力は、エレガンスだと私は思います。
贅肉を削ぎ落とし、美しくバランスしているシラーは、崇高なまでにエレガントです。
上質なグルナッシュもエレガントなワインになり得ますが、残念ながら上質なシラーのエレガンスにはかなわないかもしれません。


上品なミネラル、可憐なスミレなどの花の香り、微かにオレンジピールのような柑橘系の香りが漂うエレガントなシラーが私は大好きです。
これが、私がよく「北のシラー」と表現しているスタイル。

シラーって南の品種だと思われていますが、いや 実際 南の品種なのですが、繊細な品種なのではないかなと思います。シラー最高の産地 コート・ロティを思い浮かべてみてください。場所はリヨンのすぐ南、南ローヌよりボージョレの方が近いかもという位の場所で、そこでは暑かった年には、8月中旬に収穫されることもあります。南ローヌでもグルナッシュよりは、収穫がかなり早いです。より南での栽培が難しいとされるヴィオニエ同様、あまり暑いところでは過熟してバランスを失ってしまうのかもしれません。(注:これは私の勝手な想像です。)
でもWikipediaを見ると
”南フランスの、焼け付くような強い日差しを浴びて作られるワインは、チョコレートのような、あるいはゴムが少し焦げたような甘く香ばしい香りを持ち、色は濃赤色で、アルコール度数の高い、男性的な力強さとこくのあるワインになる。”
なんて書いてあるんですよね・・・・


まぁ、大して高価なワインを飲んでこなかった私なので(あまり高価なワインに興味が無い・・)、本当のシラーの良さをわかっていないかもしれませんが。
でも、例えば○ガルのウン万円もするコート・ロティなどは、荒々しすぎて私は好きになれませんでした。(なーんて、こんなこと書いていいのか~!!

とにかく私はマッチョなシラーじゃなくて、
精緻なバランスを持った、エレガントで美しいシラーが飲みたいのです。


そして、そんな暑苦しくないシラーの美しさを皆さんにお伝えできたらなぁ思っています。

でも、そういうシラーはお高いんですよねぇ・・・・・



最後にちょっと宣伝です。ごめんなさーい!!
今週ご紹介しております、エルヴェ・スオー・シラー06は、比較的お手頃なお値段で、こういったシラーのエレガンスを感じることのできる1本だと思います。

(結局そういう話か!と思われちゃいそうですが、このワインを飲んで、あぁこういう北のシラーって美味しいよな~って改めて思ったものですから。

